【8等分】ExcelでA4用紙を8等分(縦でも横でも)

2021年4月7日

【A4用紙を8等分してカードを作る】
なんてことありませんか?
かつ、Wordではなく [ Excelで ] となると、
方法もわからず、どうしたらできるものか…

今回は
ExcelA4用紙】を【8等分】する方法
を記載していきたいと思います。
 

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Excelを8等分する(Excelバージョン2016)

実は非常にアナログ(?)な方法でできます。
 ※紹介しているのはVer.2016です。

Excel_8等分_9
印刷向きが、画像左 =「縦」、画像右 =「横」

例えば、用紙:縦(8cm)×横(4cm)ならば、
【縦(2cm) & 横(2cm)】の長方形を8枚並べる
上の図は、そんなイメージ兼完成図です。手順は以下になります。
 ※以下の手順はすべて印刷向きが「縦」のモノですが、横でも基本は同じです。
文字であらわすと次のようになります。

1.用紙のサイズを把握( [A4] or [B4] or …?)
2.Excel表示を[ ページレイアウト ] へ変更
3.余白、ヘッダー・フッターを「」へ
  (※「水平・垂直」も設定すると良い)
4.列幅・行高さ」を指定
  (※A4なら [列幅9.3cm] x 2列 + [行高さ6.175cm] x 4行)
5.列・行の1か所ずつに空欄を入れる
  (※空欄は [列幅0.8cm] x 1列 + [行高さ1.0cm] x 3行)

※上の要領で作成したファイルはこちらになります。
 お使いのPCでうまく寸法が出ていれば良いのですが、宜しければご参考に。

以降は、実際の作業画面を切り抜きましたので、
図解します。
 

【図解】Excelを8等分

A4用紙のサイズを把握しよう

Excel_10等分_1
印刷画面から確認することができます。

A4用紙を8等分するには、

A4用紙の縦・横のサイズを把握し、
 ※A4用紙:縦(29.7cm) × 横(21cm)
それをExcel上で(cm単位で)等分するだけ

A4用紙のサイズ(他の用紙サイズ)の確認方法は
上のように印刷画像から確認すると良いでしょう。
もちろんA4以外のサイズも調べられますからね。
 

『ページレイアウト』に設定

方法は2通りあります。
[ 表示 ] → [ ページレイアウト ] をクリックする
具体的には、下の①の部分をクリックする。
あるいは
②の部分をクリックして表示を変えてください。
 

Excel_10等分_2
Excel_10等分_2-2
Excel_10等分_3
クリックするとExcelの表示(Display)がこのように変わります。

 
これで印刷ページ(A4)一枚分がどれくらいの範囲になるか、
一目で分かるので便利です。
  

余白を調整(無くす)

Excel_10等分_5-4
水平・垂直も設定してください。

フッター・ヘッター含めて、余白をすべて「0」にします。
 ※「水平・垂直」設定もしておいたほうが良いです。
デフォルトは余白がありますので、設定が必要と思います。

これも方法は2通りあります。
[ ページレイアウト ] → [ 余白 ] → [ ユーザー設定 ] をクリック
具体的には、下の①の部分をクリックする。
あるいは
印刷ページから
[ ページ設定 ] → [ 余白 ]から設定
具体的には②の部分をクリックして余白を変えてください。
 

Excel_10等分_5-3
Excel_10等分_5-2

「余白を0にしないと絶対にできない」か、というと
そうではありませんが、計算しやすいです。
 

余白「0」設定でも余白は存在する?!

また、たとえ「0」に設定しても、実際は余白はいくらかあります。
 ※Excelのバージョン2016においては。2019ももしかしたら。
下の図をご覧ください。

Excel_8等分_1
余白設定ですべて「0」に設定しても、実際には余白があります。

 
これは余白設定ですべて「0」にした際の図です。
実際に①と②で余白が確認できますよね?

実際の余白:
 (縦)の部分 = 約1.0cm
 (横)の部分 = 約0.8cm

8等分する際にはこれを計算に入れる必要が出てきます。
これを踏まえて次は「列・行」の数値を調整します。
 

「列幅・行高さ」を調節する

それでは縦の列から
細かい数値を見ていきましょう。
下記の図と、説明をご覧ください。
 

Excel_8等分_2
【4行 × 2列】のレイアウトの場合
Excel_8等分_3
あいだに入れる余白は、両端の余白(A4の場合、約0.8cm)と同等が収まりが良いです。

まず、列の幅ですが、
仮に上の図のように【4行 × 2列】で
レイアウトを敷くとすれば、

2列にする場合の【一列の幅】は
( 21.0cm - 0.8cm × 3 ) ÷ 29.3cm
(A4横幅 - 余白3つ分[両端+中央]) ÷ 2列分 = 1列の幅
つまり、
9.3cm × 2 + 0.8cm × 3 = 21.0cm
2列分 + 余白3つ分 = 21.0cm(A4の横幅)


次に【横の行】について、数値を見ていきましょう。
下の図と説明をご確認ください。
 

Excel_8等分_4
【4行 × 2列】のレイアウトの場合
Excel_8等分_5
あいだに入れる余白は、上下の余白(A4の場合、約1.0cm)と同等が収まりが良いです。

 
列と同じ具合に考えて、

【一行の高さ】は
( 29.7cm - 1.0cm × 5 ) ÷ 46.175cm
(A4縦 - 余白5つ分[両端+各行間]) ÷ 4行分 = 1行の高さ
つまり、
6.175cm × 4 + 1.0cm × 5 = 29.7cm
4行分 + 余白5つ分 = 29.7cm(A4の高さ)

※上の図の数値で設定すると、
 例えば、
 ・1行 = 6.175cm → 6.173cm
 ・1余白 = 1.0cm → 0.99cm のように
 若干(0.1~0.2cm)の修正が入るかもしれませんが、
 問題ございません。

 
これで出来上がりです!
あとは印刷でレイアウトを確認してみて下さい。

Excel_8等分_7

 
A4用紙に均等にびっしり敷き詰まっているはずです。
 ※バージョンは2016です

 

印刷する際のご注意

等分_印刷_不具合2
(画像は10等分ですが)シート右側にも何か記入されていると正常な位置に数字が配置されますが、
等分_印刷_不具合1
(画像は10等分)4以下になると(つまり1列しかないと)、印刷物が中央へよってしまいます。

印刷する際、sheetの左側の列だけ(1~4枚目)のみの記入ですと、
「水平・垂直」の設定上、↑の画面のように、数字が中央へ寄ってしまいます。
これを防止するためには以下の2つの対策、いずれかを講じてください。
 

★対策① sheet全体を白色に塗りつぶす

等分_印刷_不具合3
等分_印刷_不具合4
元の罫線が見えなくなりますが、これでOKです。

通常の印刷であれば、白色であれば支障はないかと思いますので、
この対策を講じると良いです。
 

★② 左側の列に空白(スペース)を記入

等分_印刷_不具合5

これまた、印刷しても何も映らないので、
スペースキーを押して空白を入れ込んでください。
①の「シート全体を白色で塗りつぶす」と都合が悪いときなどはお手間ですが
こちらの対策を講じてみてください。

等分_印刷_不具合6
対策を講じると↑の画像の通り、定位置に戻ります。

 
以上になります。

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